私の裁判

高等裁判所で裁判離婚したその後の人生(女ホームレスから自己破産→人生再生中←今ココ)

無料銭湯券

いつか誰かの参考?になるかどうかはわかりませんが、
出来るだけ誤解が無いように私の書けるレベルだけで
ホームレスになってしまった時のいくつかを
お伝えしてみたいと思います。


まず、家を失いました。
となると「生活保護受給申請」を考えてみて下さい。
当たり前の「権利」だからです。

そもそもどこへ申請へ行くの?となる人も多いかもしれません。
全国どこでも大丈夫ですが、自分が家を失った場所でも、
最後にあった住民票のある管轄役所でも大丈夫です。
とにかく市役所や区役所へ向かって下さい。


ただ、注意点として、
DVなどで命を守る為に逃げた場合は
市役所、区役所ではなく、
まず警察へ駆け込んで下さい。
いざ、身を隠すとなったら
担当部署へ連絡をしてくれる場合があります。


例えばDV被害者の人が小さな子供を連れて
役所の窓口へ駆け込み逃げたとして、
住民票上の家はあるからと言われても、
当然元には戻ってはダメです。


そんな時は迷わず、警察に通報して来て貰って下さい。
警察から管轄のシェルターへ送ってくれる場合もあるので
そこは、頼んだり甘えて良いのです。


私は(男女関係なく)
独りだから・・・・と思う場合も
理由があって歩けない、病気がある、精神的に怖い、
いっそ、理由など後付けでも構いません。

警察に自分の命を守ってもらい、
頼る事は恥ずかしい事ではありません。
常識の範囲内です。


では、
例えば平日の昼間に生活保護の申請へ行ったとしましょう。
その時に、自分の私物を置く場所(親戚の家、友人の家含め)が一時的にでもある場合、現実は家を失っているのに、
ホームレスとして扱われない場合があります。


そこで、
担当者の意見を会議(保護課だけの)にかけて
審査が始まります。
数日かかるので、その間は自分の身をどこへ置いて守るか?
これかなり重要です。


私は外でうとうとしている時に見ず知らずの人に蹴られたり、
体を触られたり、持ち物がなくなったりした。
「ひとばんいくら?」と
値段を聞かれて怖くて怖くて
泣きながら一晩中歩き回った事もありました。

どうか、こんな思いをする人がゼロの国になりますように。
これからも私は願っています。

幸いにもネカフェ難民やシェアハウス難民の人達。
生きる知恵と少々の手持ち現金があるなら救われますが
一円も無い。ネット使えない。
もはや絶望して心が折れますが
1人で考えずに周りを巻き込んで下さい。

役所に籠城する覚悟で自分を守って下さい。

簡易宿泊所もすぐ入れない場合もあります。
1度入ればケースワーカーの許可が出るまで出られません。
勝手に簡易宿泊所を出た場合、生活保護費を終了される
事があるので、何らかの理由がある人は
ここ(簡易宿泊所)では自分はどうしても生活が
出来ない事情を諦めずに何度でも訴えて下さい。


緊急性は別として、その場ですぐに保護決定とはならないのが
日本の生活保護申請の無駄な時間とエネルギーを使う
第一歩となっているのが現状です。
ただ大事な事は自分の「命」です。
どんなに疲れ絶望しても。これは絶対です。

まず繋ぎとして。
受け取るように言われたものの中の1つに
「無料入浴券」というものがありました。


1年度で40枚綴りとなっています。
切り取り線がついていて、
その切符を自分で切り取り
銭湯の入り口で渡すというものがあります。

下記写真が実際の※無料入浴券と
行ける銭湯の住所と名前の書かれた紙です。

※これは無料入浴券の裏面の写真です。
表には管轄区域が印字されているのでここにアップするのは
やめました。


1年は365日なのに、40回だけしかお風呂へ入れません。
どんな基準でこの数字が出たのか?
いまでも、理解できません。

その時、役所窓口で
「NHK受信はしていますか?」
「無料になる申請をしますよ。」

この言葉を聞いた瞬間は、
体から血のけが引くのを感じました。


(いやいや・・・・・)

だから私は今家を失っていて、外で寝起きしているんだってば!
「NHKをどこで見るんだ?」って感情でしたが
役所というのは、マニュアル以外の事が出来ない。
それが日本の現状です。


今回の大きな被害の出た台風で、
ホームレスは臭うから、同じ避難所に来てほしくない、
子供に悪影響、
臭いがひどければ、避難した人が眠れなくなる。
衛生上、健康に害がある。

ネットには更に賛否両論が飛び交い
皆それぞれ好き勝手な意見が飛び交っていました。

私もそうでしたが、
ホームレスになりたくてなる人はいますか??
臭いは、周囲だけが困っていて、
ホームレスになってしまった自分の体臭は
臭わないと思いますか?

自然災害で家を失った人達。

心や体を壊して仕事を失い、収入がなくなった。
誰も頼れる家族、親戚がいない。
お金もなく、家を失った。


同じ場所へ行くにもスタート地点が違うと
先の見えないゴールへ目を瞑って歩くような感覚なのです。


ホームレスだった私が感じた気持ちを書き残します。

「無料入浴券」を手渡された時の気持ちについて。
まず銭湯へ行く為には、
今の自分の臭いを取らなきゃ。そう思いました。
私が銭湯へ行く為には、
銭湯に入らなくてはダメなんじゃないの?
そう思いました。

この矛盾、どう思いますか?

私は、結局40枚の「無料入浴券」を1枚
使えませんでした。


理由は、自分が女湯へ入る事で
自分に何らかの細菌があったりしても良くないなとか。
私の臭いが迷惑だったりで
子供さんや、妊娠中の人、体調の悪い人を不快に
させたくないな。とかね。
申し訳ないという気持ちが先だったのです。


飲食は勿論でしたが、シャワーは出来ず、
重い荷物を引きづりながら、ひたすら移動するか
歩き回る、夜はどこかで眠る。


そんな日々が過ぎると自分の体臭で
吐きそうになった事もありました。
それでも、「無料入浴券」を使わず、生活保護の申請が
通過するまでと思い、耐える事を選びました。


そもそも、
銭湯のロッカーに引きずり回っている荷物を持って
入れますか???って当時は考えました。


金の延べ棒を持ち歩いていたわけではありませんが
自分にとっては大事な物を持ち歩いていたわけです。
私は、海外へ行くような大きなケースを引きづり
背中には登山出来る程のバックパック。
それは私の大事な枕でした。


それらは明らかに銭湯のロッカーには入りません。
銭湯の入り口の時点で目立ちます。
やっぱり銭湯へ行くなら、どこかで体を洗ってからでないと。

「あぁ、もう無理だ。」

結局、臭いも酷くなりお腹はすく、フラフラしてくる。
夏は暑い、冬は寒く。そのまんまです。

何度かは道で倒れてしまい、救急車で病院へ運ばれて治療を受けてマシになると、「はい、家へ帰って大丈夫ですよ」と
言われました。
帰る場所の無い人でも病院ではそう言われてしまいます。

皆それぞれにホームレスになってしまったのには、
個々の事情があるはずです。
働きたくないからその日暮らしの人もいました。
働きたくても、心身の病で働けないという人。
体が不自由で働けない。
連絡は取れないけれど
親が自分に残した持ち家(土地)があるために
生活保護を受けられない。など。
あげればきりが無い程、個々の事情があります。


簡易宿泊所へ行き生活保護を受給という手段もありますが、
そこで周囲とうまく関係を築けない人は、追い出されます。
バックパッカーで旅行を楽しむのとは訳が違います。


訳ありの見ず知らずの人と同じ部屋で数週間、数ヶ月、何年も
暮らしている人だっています。
私には簡易宿泊所へ行きたくない理由がありました。
それは、いつ亡くなってもおかしくない
私の大事な家族の犬くんのいる場所から
離れたく無かったからでした。


え?その理由は社会をなめてる?
甘い考えでしょ!と思われたと思います。
でも私には私の譲れない事情と感情がありました。


簡易宿泊所で同室になる人が
病を持っている人なら?
夜中に起こされてゆっくり眠る事も出来ない
などもありますが、
「覚悟してください」と言われました。
それによって、
私の病が悪化する覚悟が中々出来ませんでした。


東京都の簡易宿泊所が満員なら
県外へ行かされる事もあると知りました。

私はどうしても犬くんの最期を看取ると決めていました。
考えたく無かったけれどその日がきたら天国へ見送る。
それを叶えられるなら、
自分の命などどうでも良いと本気で考えていました。


政治家は日本の簡易宿泊所やシェルターを見学に行くべきです。
実態を見て、箱物を作ればどうでしょう。

完璧な警備の中でシェルターを見るのではなく、
無防備な状態で、簡易宿泊所で
一晩、眠ってみるといいです。


人としての扱い、自尊心が、養われる場所なのかどうか?
生きていくうえで、最低限の必要な衣食住費用は妥当なのか?
生活保護は税金泥棒と言われる場所なのかどうか?

「生活保護=悪」というイメージは
ほぼ毎年のように、生活保護費を削減する日本の国が
国民に少しずつ少しずつ「悪」だと
洗脳しているようにしか私は思えない。
不正受給者がゼロだとは言いません。
ただどれだけの人が不正を行なっているか?
興味があればリサーチしてみて下さい。

働きたくないから生活保護を受給する?
実際はそんなに受給は甘くありません。
本人は勿論、親戚、収入、預金、財産は全て
職権で調べられます。
プライバシーなど守られません。
丸裸で、無防備生活が始まります。


窓口では、
「え?あなたと友達でしたっけ?」な気分になる。
タメ口で、上から言葉で
偉そうに指示されます。
書類にサイン一つするだけでもです。

私も実際に言われた事の中で
悔しくて涙が止まらなかった言葉は
男性ケースワーカーから
「女性は水商売という手段がある」と
遠回しに言う人が何度もいた事。


生活保護を受給するため。
一人暮らしする為のアパートを借りる資金がいきなり出るという事はほぼ、ホームレス状態になるとありません。
悪循環です。
負の連鎖です。

私自身、役所を始めホームレスを支援する為の
多くのNPO団体や
支援団体の方々とコンタクトを取ったりしました。
手持ちの電話が繋がっていれば電話も使えますが、
電話代が支払えていなければ、徒歩で訪ねる他ありません。

「いつでも来てください」
「いつでも電話ください」
「また相談してください。」

ただし、後付けで
「平日の時間内にね」という条件が付いてきます。


いやいや、、皆電話があって、皆健康で歩けるとは限らない。
平日にホームレスになるとは限らない。


実際、相談を何十回も様々な所へしましたが
ぬるい言葉しか返ってきません。
電話に出る人が変われば1から又全てを
話さなくてはいけなくなり、心が何度も折れました。
絶望がひどくなる一方でした。

「明日もまた電話をかけてきてくださいね。」

どんな気持ちでそんな無責任な事言うの??

「かけてよ、、、」と内心思ったけれど
団体へ連絡しても、何かが劇的に変わるという事が
無いとわかり期待は一切捨てました。


「自分の都合」「無計画」
「だからホームレスになったんでしょう?」
「しっかりしましょ。」
「世の中、そんなに甘くないよ」


そんな言葉を絶望的になっている時に
かけられ続けると、体は生きてはいるものの、
心が日に日に折れていきました。


私は、県外の行った事もない見知らぬ土地にある
簡易宿泊所に入る事を断った為に
生活保護を受給出来ませんでした。

幸い今は、幸せです。
屋根があって、玄関があって、鍵があって。
バストイレもあり
水道も電気もガスもある場所で暮らしています。
飲食も出来ています。

これらは
私にとって当たり前のものではありません。
全てを貴重だと感じています。


「石鹸」1つ持っていないのに、
「無料入浴券」を40枚だけ渡された日の事、
私は一生忘れません。


自分の体が臭いがひどい為に
銭湯へ行く事を泣きながら
諦めた事を一生忘れません。
それは、恨みつらみの思い出ではありません。

今当たり前のようにある、「衣食住」に
感謝できる心にたどり着いた
素晴らしい経験を噛み締めているのです。
社会に参加出来ている奇跡にも。


今回台風で被災して、避難所へ行かれた方々からの
ホームレスの人達に対して出た気持ちや
言葉の意味も自治体の言葉も
全く理解できないわけではありません。
ホームレス本人ですら、臭いがわかるのですから。


病気がうつったらどうするの?
これもまた理解できます。
ただね、
何らかの事情で家、職、収入を失い、
外で暮らす他に無い人なのです。
八方塞がりの人っていうのは、
台風だろうと、竜巻だろうと、大雨でも、
真夏の炎天下でも、
雪が積もっても365日、最悪な環境にあるわけです。


あと、インターネットを自由自在に使う為の
知識の無い人が沢山いるという事を知ってください。
まだまだ日本がそういう国であるという事に
フォーカスをしてほしい。

生きる知恵のある人もいれば、
そうでは無い人がいるって事です。
止まる事の無い落石のように
転がり落ちてしまう人もいるって事。

差し伸べた手がすぐに受け入れられない時や
握り返せない人もいるって事。


日本の国自体が、ホームレスや
心身の病を持つ人への認識が薄っぺらいという事。
理解されにくい、とても貧しい国であるという事。
自分定規で、他人の不幸、幸せは計れません。


まず東京都は、日本の首都です。
その首都ですら
右往左往している貧困が沢山ある事を知ってほしい。
お金があるから幸せという尺度ではありません。


日本の国のどこで暮らしていても、
家を失ったら、仕事が出来るように歩める制度や
収入を得られる方向への道標が必要です。
体が悪ければ、きちんとした治療を受けられるように、
お腹をすかしている人がいるなら
食事を当たり前にお腹に入れられるように。


安全で、ゆっくり眠れる「場所」を。
日本の国が責任を持って作ればいいだけだと思います。
とてもシンプルな発想です。
難しくややこしくしているのは、生活に困った経験の無い
政治家達です。
経験が無く発想が乏しいから無理もありません。


偽善も嘘も必要ではありません。
いつでも何度でもどこからでもリスタート出来るチャンスを
支援されるべきです。


外務省が、日本以外の国で事件が起きた時に
「被害者の中に、日本人は含まれていませんでした」と
発表を見るといつも思う。
日本国内には被害者がいっぱいいるのになって。
日本の国の制度によって被害を受けている人達の
多さに気づいてもらいたいなって。


台風の時に、ホームレスを避難所で受け付けなかったという
自治体について便乗して色々語る人を悪いとは言わない。
そもそも、論外な事をしている自治体が多いから。
今回の事があって初めて「ホームレス」という現実に
目を向けた人達へどうか知って頂きたいです。
綺麗事ではありません。
元私も含め、彼らは365日そんな思いで
外で生きているのだと意識してみて下さい。


そういう現実を経験しなければわからなくても
当然な事だというのもわかります。
ただ。
自分が助けられない、支えないなら、意見を
安易に語ってほしくない。
ホームレスになって、困っているのは
台風の時だけじゃないからです。


私が元ホームレスだったからという理由から
感情的な文章になっていたら、ごめんなさい。
言葉も乱暴だったらごめんなさい。
まとまりもなく、完結で無い事も許して下さい。

ただ私は、今幸せに暮らしています。
衣食住全て揃っています。
病院へも行けています。


私はもう「過去に生きない」と決めています。
ただ私の経験を無駄にせずに活かすとしたら
ブログやSNSは貴重な場です。


私は、前を見て顔を上にあげて
歩き続けると覚悟を決めれました。
それはね、何度も書いていますが
私の力だけでは出来ませんでした。


生きてると色々な経験をするけれど
イレギュラーな経験は、
神様が与えてくれた難題だったり課題だったり
宿題だったりするのかなと。
問題を乗り越えるだろうと神様は私を過信されたのかな?
そんな平和的な考えもするようになりました。

最後にもう一度書きます。
避難所にホームレスを受け入れなかった自治体を責めるなら
まずはホームレスの365日にフォーカスをしてください。
お願いします。

今回も最後まで、読んで頂き本当に有難うございます。


今回の台風で命を落とされた方々、そのご家族の方々、
被災された方々、心からお見舞いを申し上げます。